ヘイス ダンツィヒPO シューベルト 交響曲第7(8)番「未完成」、ベルグマン チャイコフスキー ピアノ協奏曲第2番

英Fidelio。

いったい誰の演奏だろうか。特に未完成はなかなかの名演。チャイコフスキーのほうは少しぼやけ気味の録音が残念。録音の時期はチャイコフスキーのほうが新しそうだが。そもそも同じオケか?というくらい音に違いがあるのは録音のせいだけではないと思う。まったく別のオケ、別の指揮者ではないだろうか。

しかし確かに記録として残っている以上、そこに何人もの人がいたのは確か。

推薦度:★☆☆☆☆☆☆ まあ演奏者が怪しいので
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 未完成は名演

シューベルト 交響曲第7(8)番「未完成」 (Schubert Symphony No.7(8))

指揮:フェリックス・ヘイス ダンツィヒPO (Cond.: F.Heiss, Danzig PO)

推薦度:★☆☆☆☆☆☆ まあ演奏者が怪しいので。
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 録音が悪いが雰囲気は素晴らしい。オケの響きも厚く誰か有名な指揮者の演奏ではなかろうか

出だしの低弦の不気味さ、そしてテュッティの前の微妙な間、この指揮者とオケ、只者ではない。その充実した低音から浮かび上がるフルートがなんとも神々しい。弦楽器もかなり厚みがあり、音が前に出てくる威力がある。全体的にテンポがゆったりしていてあまり動かさないので雄大な演奏になっている。これは著名な指揮者の演奏ではなかろうか。調べるのは難しいが。

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第2番

P:オットー・ベルグマン、指揮:フェリックス・ヘイス ダンツィヒPO (P: O.Bergman, Cond.: F.Heiss, Danzig PO)

推薦度:★☆☆☆☆☆☆ まあ演奏者が怪しいので。
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ これ以上ない平凡な演奏。難しい曲だけに厳しいか

録音がぼやけているせいか演奏も焦点があわない。曲が少々単調な部分もあるので面白く聞かせるのはそもそも難しい曲だが、ソロのピアノもオケもアプローチが真面目一直線なのでいまいち魅力に欠ける。モノラル期にこの曲に挑戦というところは買う。この曲の白眉の二楽章の弦楽ソロとの掛け合いも、それぞれの音に主張があまりなく盛り上がらない。果たしてこの演奏も誰の演奏なのだろうか。

ちなみに二楽章を中心に大幅なカットがなされていて基本的にこちらはあまり聞く価値はなさそう。