ハイフェッツ ルービンシュタイン ピアティゴルスキー メンデルスゾーン ラヴェル ピアノ三重奏曲

1950年代のイギリス盤。音は落ち着いていてよい。

推薦度:★★★★☆☆☆ この名人芸は好悪分かれる
秘蔵度:★★★★★☆☆ 有名な盤ではあるがALP盤ということで貴重

メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第一番

ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、アントン・ルービンシュタイン(P)、グレゴリ・ピアティゴルスキー(Vc)

推薦度:★★★★☆☆☆ メンデルスゾーンかどうか。でもハイレベル
秘蔵度:★★★★★☆☆ 名人芸を楽しめる。仲良かったのだろうか?

ハイフェッツ主導だがルービンシュタインも随分前に出てくる。それをピアティゴルスキーが下で支える構図。これはこのトリオの演奏の特徴。三人ともハイレベルで、アンサンブルの妙というよりまさに競演。旋律の甘さ、音の強さ、そして大柄なスケールと、このメンデルスゾーンのチャーミングな曲を一段上のレベルの曲に引き上げてくれるような、そんな演奏。やはりハイフェッツはうまいが、意外と他の二人に配慮しながら演奏しているようでもあり、協奏曲と比べると派手な技巧や音の鋭さは控えめになっている。

ラヴェル ピアノ三重奏曲

ヤッシャ・ハイフェッツ(Vn)、アントン・ルービンシュタイン(P)、グレゴリ・ピアティゴルスキー(Vc)

推薦度:★★★★☆☆☆ こちらもラヴェルと言えるかどうか。でもハイレベル
秘蔵度:★★★★★☆☆ 名人芸を楽しめる。仲良かったのだろうか?

ラヴェルっぽくなくゴージャスでグラマラスだが演奏は素晴らしい。ハイフェッツは自信に満ち溢れており、ルービンシュタインはまるでソロの曲のように主張し、そしてその二人をピアティゴルスキーがしっかり支える構図はこのトリオの特徴でもある。独自の音響を作り上げているし誰もまねできない演奏にもなっている。