ドイツのMMS。コンサートホール原盤。1960年代のプレスだろう。溝あり
ゲールにしては柔らかく優しく明るい音の演奏。オケによるところが大きいと思うが、大柄なところはいつもながらで、なかなかの名演奏である。ウィーン国立歌劇場(シュターツオーパー)となっているが、実態はウィーンフォルクスオーパーかトーンキュンストラーか。妙にローカルで身近な音色のオケで、さすが自国の曲だけに自信があるようである。
推薦度:★★★★★☆☆ 活き活きとして柔らかい名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 数多く残したゲールの状態の良い盤
- 1 スッペ 喜歌劇「美しきガラテア」~序曲 (Suppe Die Shoene Garathee Overture)
- 2 スッペ 喜歌劇「詩人と農夫」~序曲 (Suppe Dichter und Bauer Overture)
- 3 スッペ 喜歌劇「山賊の仕業」~序曲 (Suppe Banditenstreiche Overture)
- 4 スッペ 喜歌劇「軽騎兵」~序曲 (Suppe Leichte Kavallerie Overture)
- 5 スッペ 喜歌劇「ボッカチオ」~序曲 (Suppe Boccaccio Overture)
- 6 スッペ 序曲「ウィーンの朝・昼・晩」 (Suppe Ein Morgen Ein Mittag Ein Abend in Wien)
スッペ 喜歌劇「美しきガラテア」~序曲 (Suppe Die Shoene Garathee Overture)
指揮:ワルター・ゲール ウィーン国立歌劇場O (Cond.: W.Goehr)
推薦度:★★★★★☆☆ 活き活きとして柔らかい名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 数多く残したゲールの状態の良い盤
出だしから柔らかいウィーンの響きを感じさせる。多少高音がきつめな感じも若干あるが、全体的に躍動感と若干田舎風な音が曲想にあう。
スッペ 喜歌劇「詩人と農夫」~序曲 (Suppe Dichter und Bauer Overture)
指揮:ワルター・ゲール ウィーン国立歌劇場O (Cond.: W.Goehr)
推薦度:★★★★★☆☆ 活き活きとして柔らかい名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 数多く残したゲールの状態の良い盤
ゲールらしく勢いに任せたような演奏だがテンポをじっくり取り音もまろやかで明るいので聞きやすいし楽しい。チェロのソロがなんとも言えない歌い方。テンポを合わせることもなく朗々と奏でていく。伴奏の伸び縮みも一体化していて聞きもの。誰だろうかこのチェリストは。
スッペ 喜歌劇「山賊の仕業」~序曲 (Suppe Banditenstreiche Overture)
指揮:ワルター・ゲール ウィーン国立歌劇場O (Cond.: W.Goehr)
推薦度:★★★★★☆☆ 活き活きとして柔らかい名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 数多く残したゲールの状態の良い盤
珍しい曲だがわかりやすく躍動感があり楽しく聞ける。まろやかな音で角がなく、柄の大きな演奏となっている。ゲールにしては随分優しめの音楽運び。オケも楽しんでいそう。
スッペ 喜歌劇「軽騎兵」~序曲 (Suppe Leichte Kavallerie Overture)
指揮:ワルター・ゲール ウィーン国立歌劇場O (Cond.: W.Goehr)
推薦度:★★★★★☆☆ 活き活きとして柔らかい名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 数多く残したゲールの状態の良い盤
ゆっくりしたテンポでゲールにしては意外と丁寧。オケの音が柔らかい響きで聞きやすく、明るく迫力もあり楽しく聞ける。テュッティでの音の威力があり充実している。決して一流の音ではないが味があってよい演奏である。
スッペ 喜歌劇「ボッカチオ」~序曲 (Suppe Boccaccio Overture)
指揮:ワルター・ゲール ウィーン国立歌劇場O (Cond.: W.Goehr)
推薦度:★★★★★☆☆ 活き活きとして柔らかい名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 数多く残したゲールの状態の良い盤
明るくやわらかな管楽器、軽やかで多少ぎこちなさがあるものの楽し気な弦楽器となかなか面白く聞ける。柄も大きく迫力も十分でリズムも鋭く躍動感がある。フィナーレのファンファーレは堂々としていて充実した響きで締めくくる。
スッペ 序曲「ウィーンの朝・昼・晩」 (Suppe Ein Morgen Ein Mittag Ein Abend in Wien)
指揮:ワルター・ゲール ウィーン国立歌劇場O (Cond.: W.Goehr)
推薦度:★★★★★☆☆ 活き活きとして柔らかい名演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 数多く残したゲールの状態の良い盤
大柄な演奏で楽しい演奏。ウィーンの一日の曲なのかどうかわからないが、こんな感じ。
穏やかな日の出。ただえらく柄が大きく、銀ギラではないが馬鹿でかい太陽が昇ってくるかのよう。そのあとは何だか憂いを朝っぱらか感じるようなクラリネットの音色が面白い。そのあとは一瞬短調となるがすぐに明るくなり、晴れやかな躍動感のある音楽になる。にぎやかな昼間と言ったところか。ただ決して都会の雰囲気ではないところが良い。最後は家路に急いで活き活きと帰っていく。
果たしてそんな音楽なんだろうか?題名から勝手に想像してみた。