米Angel。1970年代のプレスだろうか。日本盤では盤質のせいもあったのか音が詰まり気味だったがこの米盤は結構広がりがあって演奏の真価がわかる
推薦度:★★★★★★☆ やはり名演奏だった
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 盤としては珍しくない
目次
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番 (Beethoven Piano Concerto No.2)
P:エミール・ギレリス、指揮:ジョージ・セル クリーヴランドO (P: E.Gilels, Cond.: G.Szell, Cleveland O)
推薦度:★★★★★★☆ 落ち着いた中に緊張感もありバランスよい
秘蔵度:★★★★★★☆ ソロ、指揮、オケの統一感が凄い
ギレリスのソロは優しく表現しているところと厳しく表現しているところ、色々緩急織り交ぜていることがわかる。オケはそれに対して平静を保ちギレリスを活かしながらしっかりとした伴奏を聞かせていてバランスが絶妙。素晴らしい演奏である。
ベートーヴェン 創作主題による32の変奏曲 (Beethoven 32 Variations in C Minor on an Original Theme)
P:エミール・ギレリス (P: E.Gilels)
推薦度:★★★★★★★ 初めの一音から凄い
秘蔵度:★★★★★★★ この曲のベストを争う名演
ァイオリンのバッハのシャコンヌに匹敵するピアノのシャコンヌという感じ。こんないい曲だったのかと。ギレリスは、カーネギーのライブでも弾いているが、ここでも一音一音が凄く重みと力強さを併せ持ち、鮮やかな技巧ですべての音を明確にする。そして絶妙な抑揚、緩むところはしっかり緩み、力強いところは迫力満点。ギレリスが凄いピアニストであったことがこの演奏でもよくわかる。