ギレリス セル ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集その他 (1/5)

米Angel。1970年代のプレスだろうか。日本盤では盤質のせいもあったのか音が詰まり気味だったがこの米盤は結構広がりがあって演奏の真価がわかる。

推薦度:★★★★★★☆ やはり名演奏だった
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 盤としては珍しくない

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 (Beethoven Piano Concerto No.1)

P:エミール・ギレリス、指揮:ジョージ・セル クリーヴランドO (P: E.Gilels, Cond.: G.Szell, Cleveland O)

推薦度:★★★★★★☆ 整った中に活力があり
秘蔵度:★★★★★★☆ ソロとオケの一体感が素晴らしい

整った演奏だと思うが響きは現代の古楽器の演奏に通じるようなすっきりしたアクセント聞かせた演奏。特にセルの伴奏がこの盤で聴くととても響きが良く名演奏であることが再確認できる。ギレリスのピアノは集中と緩和をうまく使い分けて堂々としているし非の打ち所がないアーティキュレーションとなっている。 

第1楽章
第2楽章
第3楽章

ベートーヴェン ヴラニツキーのバレエ『森の乙女』のロシア舞曲の主題による12の変奏曲 (Beethoven 12 Variations in A Major. On a Russian Theme from Wranitzky’s Das Waldmadchen)

P:エミール・ギレリス (P: E.Gilels)

推薦度:★★★★★★★ 非の打ち所がないというのはこういう演奏か
秘蔵度:★★★★★★★ 各変奏の性格をうまく表現した名演奏

集中力も高く澄んだ音ながら非常に芯がある。そうした音で各変奏曲の彩を変えながら、時には力強く、時には優しく、表現を色々変えながら素晴らしい演奏を繰り広げている。