日Reader’s Digest。溝ラベル。12枚組。ジャンク救出。箱無しのため一枚一枚簡易的なジャケットを作成。1枚ずつ聞いてみましょう。

推薦度:★★★★★☆☆ 演奏レベル玉石混合
秘蔵度:★☆☆☆☆☆☆ 値段がつかないものだが

チャイコフスキー イタリア奇想曲 (Capriccio Italien)

指揮:アレクサンダー・ギブソン ロンドン新SO (Cond.: A.Gibson, New SO of London)

推薦度:★★★★★☆☆ オケのレベルの高さがうかがえる
秘蔵度:★★★★★☆☆ 意外と珍しいギブソンのチャイコフスキー

悠然としたテンポで気持ちよく金管を鳴らす。ただ重みはなくちょっと四角く透明度がある。木管とのバランスなどとてもうまく手際よさを感じさせる。オケも臨時だろうが名手がそろっていたのではないだろうか。

その1
その2

ベルリオーズ ファウストの劫罰~鬼火のメヌエット、妖精の踊り、ラコッツィ行進曲 (Berlioz Minuet of the will ‘o the wisps, Ballet of the sylphs, Rakoczi march)

指揮:アレクサンダー・ギブソン ロンドン新SO (Cond.: A.Gibson, New SO of London)

推薦度:★★★★☆☆☆ うまくまとめている
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ もう少し味が欲しいか

演奏は真面目でちゃんとしているが、もう少し一ひねり欲しいか。でもラコッツィ行進曲だけは凄い迫力。大砲のような打楽器など結構面白い。爆演。鬼火のメヌエットの抜粋とラコッツィを

鬼火のメヌエット
ラコッツィ行進曲

J.シュトラウス二世 ポルカ「雷鳴と稲妻」 (J.Strauss Jr Thunder and Lighting Polka)

指揮:アレクサンダー・ギブソン ロンドン新SO (Cond.: A.Gibson, New SO of London)

推薦度:★★★★★☆☆ ノリノリの演奏
秘蔵度:★★★★☆☆☆ ギブソンもこうした楽しい演奏をしていたのかと

ウィーンのノリとは別物で、プロムスの迫力というか、カラッとした音でバーンと勢いだけの音を出すのが結構面白い。ギブソンのイメージが変わる演奏でもある

スメタナ 交響詩「モルダウ」 (Smetana Vltava)

指揮:アレクサンダー・ギブソン ロンドン新SO (Cond.: A.Gibson, New SO of London)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 少し構えすぎかも
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 標準的演奏

ちょっと構えすぎたか音楽運びは丁寧すぎる感じ。全体的にも少し平坦な感じ。オケはしっかりしていて安心はできるものの情景がなかなか浮かんでこないのがマイナスか。

その1
その2

チャイコフスキー アンダンテ・カンタービレ (Tchaikovsky Andante Cantabile)

指揮:アレクサンダー・ギブソン ロンドン新SO (Cond.: A.Gibson, New SO of London)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 普通にうまい演奏
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 一味、あともう一味欲しい

もう少し幻想的な感じが欲しいが、旋律の処理などはまっとうでさらっと聞くには良いかも

ワーグナー ワルキューレの騎行 (Wagner Ride of the Valkyries)

指揮:アレクサンダー・ギブソン ロンドン新SO (Cond.: A.Gibson, New SO of London)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 少し硬めだが迫力は十分
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ ワーグナーらしい密度はないが

想像通りのギブソンのワーグナー。ちょっと節々が硬めで迫力はあるのだが四角い印象になってしまう。音の密度も十分ではないが、ここは好み次第か。まっとうな演奏ではあるが。