ガヴリーロフ シュタイン メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲他

独EUROPA。1960年後半から70年代前半のプレスだろう

推薦度:★★★★☆☆☆ ちょっと生真面目すぎるか
秘蔵度:★★★★★☆☆ ガブリーロフとシュタインの珍しい競演

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 (Mendelssohn Violin Concerto)

Vn:サシュコ・ガヴリーロフ、指揮:ホルスト・シュタイン 北ドイツ放送SO (Vn: S.Gawriloff, Cond.: H.Stein, Norddeutschen Rundfunks SO)

推薦度:★★★★☆☆☆ ちょっと生真面目すぎるか
秘蔵度:★★★★★☆☆ ガブリーロフとシュタインの珍しい競演

生真面目に端正に朗々と音を鳴らすガヴリーロフ。低音でも高音でも同じ音質で同じ太さ。テンポ感も無理なく技巧をひけらかさない程度のゆったりした感じ。そのガヴリーロフを誠実に包み込むシュタインの伴奏の端正な響きも相まって全体的にレベルの高い演奏になっている。ただ冒険をするような表現は一切ないところが評価の分かれるところかも。元気に終わる終楽章まで一揆ニッケルなかなかの好演奏だとは思う。

第1楽章
第2楽章
第3楽章

ベートーヴェン ロマンス第2番 (Beethoven Romance No.2)

Vn:サシュコ・ガヴリーロフ、指揮:ホルスト・シュタイン 北ドイツ放送SO (Vn: S.Gawriloff, Cond.: H.Stein, Norddeutschen Rundfunks SO)

推薦度:★★★★★☆☆ この曲だと誠実なほうが良い
秘蔵度:★★★★★☆☆ ガブリーロフとシュタインの珍しい競演

この曲でも丁寧な弾きっぷり。一つ一つの音符を大切にしていてどの音もしっかり鳴らしきる。テンポもゆったりしていてストレスフリーに聞ける。シュタインの伴奏もうまい。もっともこの曲で伴奏の違いというものはあまり出ないが。

ベートーヴェン ロマンス第1番 (Beethoven Romance No.1)

Vn:サシュコ・ガヴリーロフ、指揮:ホルスト・シュタイン 北ドイツ放送SO (Vn: S.Gawriloff, Cond.: H.Stein, Norddeutschen Rundfunks SO)

推薦度:★★★★★☆☆ この曲だと誠実なほうが良い
秘蔵度:★★★★★☆☆ ガブリーロフとシュタインの珍しい競演

標準的な表現でどこをとっても丁寧。旋律の歌い方、曲の盛り上げ方、重音の鳴らし方などどれもお手本にすべき教科書的な演奏。ただ誰でも演奏できるレベルではない。シュタインの伴奏ともどもなかなか落ち着く良い演奏である。