ガリエラ PO ボロディン 交響曲第1番他

英Columbia。スパイラル。1950年代中頃のプレスだろう。

推薦度:★★★★★★☆ この曲のベストを争う名演
秘蔵度:★★★★★★☆ ガリエラとフィルハーモニアの相性の良さが出ている

ボロディン 交響曲第1番 (Borodin Symphony No.1)

指揮:アルチェオ・ガリエラ フィルハーモニアO (Cond.: A.Galliera, PO)

推薦度:★★★★★★☆ この曲のベストを争う名演
秘蔵度:★★★★★★☆ ガリエラとフィルハーモニアの相性の良さが出ている

若いフィルハーモニアのオケと密接な関係にあったガリエラの名演奏。隅々まで奏者の意気込みを感じ、モノラルながら構成がしっかりした音がよく録れているのがうれしい。曲の抑揚、流れ、各楽章でのクライマックスへの高揚感。若さみなぎる音が感動的。

第1楽章
第4楽章

リムスキー=コルサコフ スペイン奇想曲 (Rimsky-Korsakov Capriccio Espagnol)

指揮:アルチェオ・ガリエラ フィルハーモニアO (Cond.: A.Galliera, PO)

推薦度:★★★★★☆☆ わかりやすく明るい演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ 名演が多い中この演奏もモノラルながら存在感を示す

カラッとした躍動感にあふれる演奏。各奏者も楽しげ。充実したホルンセクション、ブレインが吹いているのだろうか、そこを中心に民族色はあまりないもののシンフォニックにまとめた名演奏。モノラルとはいえ忘れ去られるには惜しい。パリキアンか、ソロヴァイオリンがものすごくうまいし、クラリネットもすごい。若い有能な演奏家が本気を出したら本当に凄い。そんな印象を受ける名演奏。