英Grammophon。スパイラル。1950年代後半のプレス
推薦度:★★★★★★☆ じっくり取り組んだ名演
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 比較的知られたレコードではある
リムスキー=コルサコフ シェエラザード (Rimsky-Korsakov Scheherazade)
指揮:フェレンツ・フリッチャイ ベルリン放送SO (Cond.: F.Fricsay, Berlin Radio SO)
推薦度:★★★★★★☆ スケールが大きいながら決めるところは決める
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 比較的知られた演奏だが貴重なフリッチャイの記録
かなりテンポをゆったりとり、じっくり丁寧に旋律を扱う。奏者はこの“間”の保ち方が非常に難しかったのではないだろうか。それでも緊張感を持続させ、モノラルながらかなり充実した音を出している。このスケール感は、晩年のステレオ録音の風格を思わせる。もっともアラビアンではなくゲルマン魂だが。ソロヴァイオリンはシュルツだろう。しっかりした線であまり主張しすぎず、でもうまいソロを聞かせてくれる。この演奏、非常にいい演奏だが、惜しむらくはカットがあること(第3楽章の終盤。他にもあるかも)