独Grammphon。1950年代後半のプレスと思われる。
推薦度:★★★★★★★ 大名演。ベルリンフィルの良さが伝わる。
秘蔵度:★★★★★★★ この盤は貴重。1958年プレスもあるようだが。
ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付き」 (Beethoven Symphony No.9)
指揮:フェレンツ・フリッチャイ ベルリンPO、聖ヘドヴィッヒ大聖歌隊、S:イルムガルト・ゼーフリート、A:モーリン・フォレスター、T:エルンスト・ヘフリガー、Br:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (Cond.: F.Fricsay, Berlin PO, Saint Hedwigs Kathedrale Cho, S: I.Seefried, A: M.Forrester, T: E.Haefliger, Br: D.Fischer=Dieskau)
推薦度:★★★★★★★ 大柄でオケが十分に鳴りきる名演
秘蔵度:★★★★★★★ この初期盤は貴重で音もとても良い
第1楽章からベルリンフィルを全開に鳴らしきる。テンポは遅めだが停滞することなく、フレーズの抑揚、各パートのバランスなど細かな工夫を凝らして聴き手を飽きさせない。オケのうまさが伝わり充実した音に惹きこまれる。フィッシャー=ディースカウが歌う第9は結局これしかないのでその点でも貴重。歌手はかなりのハイレベル。そして聖ヘドヴィッヒの合唱団がこれまた素晴らしい。超名演奏だと思う。
ベートーベン エグモント序曲 (Beethoven Egmont Overture)
指揮:フェレンツ・フリッチャイ ベルリンPO (Cond.: F.Fricsay, Berlin PO)
推薦度:★★★★★★★ 重厚で迫力満点
秘蔵度:★★★★★★★ この盤だと充実した音で感動がひとしお
最初の和音から迫力満点。雑なところがなくオーケストラの指揮者への共感が音となって伝わりまとまりの良さを感じる。エグモント序曲の屈指の名演奏だと思う。
ベートーヴェン レオノーレ序曲第3番 (Beethoven Leonore Overture No.3)
指揮:フェレンツ・フリッチャイ ベルリンPO (Cond.: F.Fricsay, Berlin PO)
推薦度:★★★★★★★ オケがとにかく上手い
秘蔵度:★★★★★★★ オケのうまさを引き出したフリッチャイ、さすが
この曲でも充実した音でワクワクさせられる。とにかくオケはうまく、フリッチャイの指示に敏感に反応し、あいまいさが全くないまっすぐな演奏になっている。素晴らしい。