蘭オランダ放送。1970年代のプレスだろうか
推薦度:★★★★★☆☆ どれも活き活きとした演奏
秘蔵度:★★★★★★★ フルネのモーツァルトは珍しい
モーツァルト 交響曲第40番 (Mozart Symphohy No.40)
指揮:ジャン・フルネ オランダ放送PO (Cond.: J.Fournet, Netherlands Radio PO)
推薦度:★★★★★☆☆ オーソドックスながらフレーズの処理など優しくまとめた名演
秘蔵度:★★★★★★★ フルネの40番は珍しい
比較的大きめの編成と思われるが、ゆったりとオケを鳴らしながらフレーズの処理を丁寧にした優しい響きの演奏。間の取り方やテンポ感も実に自然体で落ち着いて聞ける。フルネらしい演奏。
ヘレンダール 合奏協奏曲第2番~抜粋 (Hellendaal Concerto Grosso No.2~Excerpt)
指揮:ウィリー・ブッシュ ベネディット・マルチェロ・アンサンブル (Cond.: W.Busch, Benedetto Marcello Ensemble)
推薦度:★★★★★☆☆ 中々歯切れのよい演奏
秘蔵度:★★★★★☆☆ 曲、演奏家ともに初めて聞くがなかなか良い
抜粋とのことで少々残念ではあるが、オケの誠実な演奏も相まって秘曲を楽しめる。ヴィヴァルディやコレルリに通じる哀しい旋律の中にも厳かな雰囲気もある。
グルック 歌劇「オーリードのイフィジェニー」~序曲 (Gluck Iphigenie en Auide Overture)
指揮:レオ・ドリーハイス オランダ放送PO (Cond.: L.Driehuys, Netherlands Radio PO)
推薦度:★★★☆☆☆☆ 曲、演奏ともに標準的
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ 少し緩慢な曲だけに難しいかも
ちょっとのっぺりした曲で演奏も部分的に聞いたら良いのだが全体を通すと少し退屈してしまう。オーケストレーションはモーツァルトとなっているが、煌めき、ひらめきはあまり感じられない。
モーツァルト 交響曲第38番「プラハ」~第3楽章 (Mozart Symphony No.38~3rd Movement)
指揮:ピエール・ブーレーズ アムステルダム・コンセルトヘボウO (Cond.: P.Boulez, Amsterdam Concertgebouw O)
推薦度:★★★★☆☆☆ 若々しくリズミカル
秘蔵度:★★★★★☆☆ この頃のブーレーズのモーツァルトは珍しい
活き活きとした演奏で、骨っぽいところはブーレーズの音。まだ若い頃で勢いがある分、少し雑な印象もある。珍しい記録で全曲聴きたかったところではある。