仏Musidisc。1970年代前半のプレスだろう
その昔父が持っていたことを記憶しているが、処分したか行方知れずだったレコードを手に入れることができた。2枚組。
推薦度:★★★★★★☆ フォンタナローザの名演
秘蔵度:★★★★★★☆ 隠れた名演奏で個人的には秘蔵
目次
バッハ ヴァイオリン協奏曲(チェンバロ協奏曲第1番) BWV.1052 (Bach Violin Concerto BWV.1052)
Vn:パトリス・フォンタナローザ、指揮 ヘルムート・ミューラー=ブリュール ケルン室内O (Vn: P.fontanarosa, Cond.: H.Muller-Bruhl)
推薦度:★★★★★★☆ 清々しい音色
秘蔵度:★★★★★★☆ この曲のヴァイオリン版としてはベストに近いのでは
フォンタナローザの素直で清々しい音色が素晴らしい。バッハの厳しさというよりも曲から暖かみを引き出すことに成功している。ミューラー=ブリュールのいつもながらの名演に乗り実に弾きやすそうに演奏している様子が目に浮かぶ。昨今のバロック演奏とは一線を画すが、穏やかなこうした演奏は騒がしい一辺倒の最近の演奏より断然好みである。
シューベルト ヴァイオリンと弦楽のためのロンド (Schubert Rondo for Violin and String Orchestra)
推薦度:★★★★★★☆ 朗々と奏でるフォンタナローザの音色が素晴らしい
秘蔵度:★★★★★★☆ オーソドックスなアプローチの名演奏
曲自体が穏やかなものだけにフォンタナローザの音色がとても良く合う。常に余裕が感じられる演奏で曲への愛情も伝わってくる。ミューラー=ブリュールの素晴らしい伴奏も特筆される。