エルマン ゴルシュマン メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲他

英Philips。1960年代前半のプレスだろうか。このモノラル盤はステレオ盤の分離されすぎた音よりまとまりがあるような気がする。

推薦度:★★☆☆☆☆☆ エルマントーンからはかけ離れてしまっている少し枯れた音
秘蔵度:★★★★★☆☆ 節回しが独特

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 (Mendelssohn Violin Concerto)

Vn:ミッシャ・エルマン、指揮:ウラジミール・ゴルシュマン、ウィーン国立歌劇場O (Vn: M.Elman, Cond: V.Golschmann, Vienna State Opera O)

推薦度:★★☆☆☆☆☆ エルマントーンからはかけ離れてしまっている少し枯れた音
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 節回しが独特

芝居っ気がたっぷりで他には聞けない節回し。音がすでにエルマントーンと呼ばれた艶やかなものからかけ離れてしまっており、安定感なども不足している。しかしながら長年の経験を生かした独自の世界観を示している演奏でもある。このモノラル盤はステレオに比べて音のまとまりがいいので聞きやすい。

第1楽章
第2楽章
第3楽章

ラロ スペイン交響曲 (Lalo Symphonie Espagnole)

Vn:ミッシャ・エルマン、指揮:ウラジミール・ゴルシュマン、ウィーン国立歌劇場O (Vn: M.Elman, Cond: V.Golschmann, Vienna State Opera O)

推薦度:★★☆☆☆☆☆ エルマントーンからはかけ離れてしまっている少し枯れた音
秘蔵度:★★★★★☆☆ 節回しが独特

この曲でも歌舞伎役者のような独特な間とフレーズ感。メンデルスゾーンよりもその色が濃く出ていて曲にも合う。ゴルシュマンの伴奏も紋切り型であるが、合いの手が洗練されておらずエルマンの枯れた音に妙にマッチしているのが面白い。とはいえ推薦はできないか。

第1楽章
第5楽章