チェコスプラフォン盤。1970年代のプレス。ディーン・ディクソンはアメリカの指揮者だが録音は欧州のオケとの共演が多い。プラハ交響楽団とはステレオ期にベートーヴェンやブラームスなどロマン派の曲をいくつか録音している。
推薦度:★★☆☆☆☆☆ 少し単調か。
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ ディクソンの珍しい演奏
ディーン・ディクソン指揮 プラハSO
推薦度:★★☆☆☆☆☆ 少し単調か。
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ ディクソンの珍しい演奏
遅すぎず速すぎず、良いテンポで始まる。朗々とロマンティックに弦楽器が歌い上げて、旅情というか哀愁を感じさせる。アレグロに入ると意外と慎重でかっちりしたリズム感となり多少肩が狭い感じもするが、対旋律のバランスを浮き立たせるなど面白い部分もあり一筋縄でいかない。二楽章もかちかちしたリズム感でしかも真面目な演奏。行進曲のような、そしてブツ切れな感じは逆に珍しいくらい。三楽章は比較的流れる感じで一楽章の冒頭のような良いイメージ。終楽章は、木管のおどけた感じがなかなか効果的。しかしリズムがやはり固くさらにフレーズをいちいち収めるため前に進まない。丁寧で律儀だが。コーダもはしゃぎすぎず型をしっかり保った本当に律儀な演奏で締めくくる。結局冒頭だけよく、あとは標準的な演奏。