デカーヴ ブール ジョリヴェ ピアノ協奏曲他

英London。スパイラル。1950年代後半のプレス

推薦度:★★★★★☆☆ 野暮ったいがモノラルの雰囲気がいい 
秘蔵度:★★★★★★★ ブールの貴重な演奏

ジョリヴェ トランペット協奏曲第1番 (Jolivet Trumpet Concerto No.1)

Tp:ロジェ・デルモット、P:セルジュ・ボド、指揮:エルンスト・ブール、シャンゼリゼ歌劇場O (Tp: R.Delmotte, P: S.Baudo, Cond: E.Bour, Champs-Elysees Theatre O)

推薦度:★★★★★☆☆ ジャズっぽいモノラル感がよい
秘蔵度:★★★★★★☆ ボドがピアノ担当

洗練されてはいないがフランスジャズという雰囲気で味わい深い。パリ・オペラ座のトランペット奏者デルモットが曲想に合う音を出しているのが特徴。ボドのピアノの演奏は貴重。誠実な印象。ブールはもともとフランス現代曲も得意なだけあって全体をうまくまとめ上げている。

ジョリヴェ 弦楽のためのアンダンテ (Jolivet Andante for Strings)

指揮:エルンスト・ブール、シャンゼリゼ歌劇場O (Cond: E.Bour, Champs-Elysees Theatre O)

推薦度:★★★★★☆☆ ほの暗い音色が曲にマッチ
秘蔵度:★★★★★★☆ ブールの知られざる名演といったところか

モノラルのミステリー映画のような印象の曲をブールはしっとり仕上げている。雰囲気を大切にしていてほの暗い中にもまろやかな音色を引き出している。

ジョリヴェ ピアノ協奏曲 (Jolivet Piano Concerto)

P:リュセット・デカーヴ、指揮:エルンスト・ブール、シャンゼリゼ歌劇場O (P: L.Descaves, Cond: E.Bour, Champs-Elysees Theatre O)

推薦度:★★★★☆☆☆ デカーヴのピアノがもう少し前面に出ていれば面白さが増したかも
秘蔵度:★★★★★★☆ 全体的にはブールの雰囲気の作り方がうまい

鄙びた感じのオケの伴奏がなかなか良い。デカーヴのピアノは可もなく不可もなくという感じで及第点ではあるもののもう少し特徴や色を出しても良かったかも。ただブールの伴奏を聞くだけでも面白い演奏になっていて全体のバランスの面ではこれでよいのかも。ソロというよりオケの一つのパートとしてみたら。曲はミヨーらしい旋律を複雑化させてみたり、色々な楽器を試してみたりと面白い。

第1楽章
第2楽章
第3楽章

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