日Columbia。1960年代中頃のプレス。ちょい聞きを録音、とするとこうした小品はそういうわけにはいかない。ちょっと大変だがすべて全曲

推薦度:★★★★★★★ どの曲も圧倒的名演奏
秘蔵度:★★★★★★★ ラローチャとしては珍しい小品集ではなかろうか。真っ向勝負の名演揃い

ベートーヴェン エリーゼのために (Beethoven Fur Elise)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ 夢見がちな幻想的な演奏
秘蔵度:★★★★★★★ ラローチャの意外と珍しいレパートリー

鮮やかなエリーゼのために。間の録り方、音の響かせ方が秀逸。素晴らしい演奏である。高音の飛び出た音が特に美しい。

リスト 愛の夢第3番 (Listz Liebestraume)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ テンポ感が理想的
秘蔵度:★★★★★★★ ラローチャの意外と珍しいレパートリー

テンポ感、各音符の処理など理想的な演奏。少しゆったりした印象だが中身が濃く熱のこもった名演奏。

ラフマニノフ 前奏曲第1番 (Rachmaninov Prelude No.1)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ 迫力と幻想的な王道ラフマニノフ
秘蔵度:★★★★★★★ ラローチャの意外と珍しいレパートリー

壮麗で迫力ある演奏だが、全体的には幻想的な雰囲気。ラローチャ、うまい。

ドビュッシー 月の光 (Debussy Clair de Lune)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ 天気のすっきりした夜の湖面に光る月
秘蔵度:★★★★★★★ ラローチャの意外と珍しいレパートリー

うっとりする月の光。でも音はしっかりしているので奇麗だけではないところがラローチャ。素晴らしい。

シューベルト 楽興の時第3番 (Schubert Moment Music No.3)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ どの音をとっても明晰でニュアンスも富む
秘蔵度:★★★★★★★ ラローチャの意外と珍しいレパートリー

立体感と清涼感。音にも力がこもり名演奏。

シューベルト 軍隊行進曲 (Schubert Marches Militaire)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ センスの良い演奏
秘蔵度:★★★★★★★ ラローチャの意外と珍しいレパートリー

テンポの録り方が素晴らしい。そして左手の伴奏も何でこんな弾き方できるんだろうかと。もしかしたらこの曲のベストではなかろうか。

モーツァルト トルコ行進曲 (Mozart Alla Turca)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ 軽やかな名演奏
秘蔵度:★★★★★★★ モーツァルトを得意にしただけあって素晴らしい

音の出し方、重音のバランス、テンポ感などどれをとっても素晴らしくうっとりしてしまう。クライマックスなど圧倒的。高音の美しさも光る。

メンデルスゾーン 紡ぐ歌 (Mendelssohn Spinning Song)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ 軽やか、鮮やか
秘蔵度:★★★★★★★ ラローチャの意外と珍しいレパートリー

軽やかで音一つ一つが鮮やか。そして響きもよく名演奏。

ショパン ノクターン第2番 (Chopin Nocturne No.2 Op.9-2)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ 夢見がちな幻想的な演奏
秘蔵度:★★★★★★★ ショパンとラローチャの相性抜群

夢心地にさせてくれる演奏である。強い音でも威圧感が無く美しく響く。

ショパン 即興曲第4番「幻想即興曲」 (Chopin Fantaisie Impremptu)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ 華麗な演奏
秘蔵度:★★★★★★★ ショパンとラローチャの相性抜群

華麗でスケールの大きな演奏。ふと速度を緩めたりするところが絶妙でこの曲のベストを間違いなく争う超名演奏。

ショパン 練習曲作品10第3番「別れの曲」 (Chopin Etude Op.10-3)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ 何気なく弾いているが説得力がある
秘蔵度:★★★★★★★ ショパンとラローチャの相性抜群

淡々と弾いているようなのだが、なぜか引き込まれていく魅力ある演奏。クライマックスの迫力も凄い

ショパン ポロネーズ第6番「軍隊ポロネーズ」 (Chopin Polonaise No.6)

P:アリシア・デ=ラローチャ (P: A.de-Larrocha)

推薦度:★★★★★★★ これも壮麗で鮮やかな名演奏
秘蔵度:★★★★★★★ ショパンとラローチャの相性抜群

ルービンシュタインとは違う壮麗さがある。どことなく夢心地なところもあり、そうはいっても音には力がこもり音楽の説得力が強い。テンポやリズムもデ=ラローチャならではの独特なものがあるのだが違和感が全くないのも凄い。