カサドシュ セル モーツァルト ピアノ協奏曲第21番、第24番

1960年後半か70年前半のフランス盤。戴冠式と27番も同じシリーズのLPがあるが、音がとても良い。

推薦度:★★★★★★☆ 演奏、音両方とも一流
秘蔵度:★★★★★☆☆ 盤としては珍しくはないか。演奏自体は手に入りやすい

モーツァルト ピアノ協奏曲第21番 (Mozart Piano Concerto No.21)

P:ロベール・カサドシュ、指揮:ジョージ・セル クリーヴランドO (P: R.Casadesus, Cond.: G.Szell, Cleveland O)

推薦度:★★★★★★☆ セルとカサドシュの名コンビ、名演奏
秘蔵度:★★★★★☆☆ 演奏自体は手に入りやすい

セルの伴奏の出だしやカサドシュのソロの出だしなど、比較的テンポは遅めで粋な入り。セルとクリーヴランドのオケは、アンサンブルがしっかりしているがここでは硬さというものは感じられず、各パート、余裕のある音やリズム感、テンポ感でカサドシュをよく聞きながら安定感のある素晴らしい伴奏になっている。カサドシュのピアノは強打することはなく表現の幅を無理に広げずチャーミングに弾きながら、説得力のある芯の強さ、構成の強さも感じるこちらも名演奏を繰り広げている。

第1楽章
第3楽章

モーツァルト ピアノ協奏曲第24番 (Mozart Piano Concerto No.24)

P:ロベール・カサドシュ、指揮:ジョージ・セル クリーヴランドO (P: R.Casadesus, Cond.: G.Szell, Cleveland O)

推薦度:★★★★★★☆ セルとカサドシュの名コンビ、名演奏
秘蔵度:★★★★★☆☆ 演奏自体は手に入りやすい

短調の曲であることをことさら強調せずに穏やかな演奏。セルとクリーヴランドOはカサドシュに寄り添い、ここでは暖かみも感じる素晴らしい伴奏を聞かせている。出しゃばらずカサドシュのピアノの一部になっているような印象。そのカサドシュはどのタッチも芯があり発音がしっかりしているが、音の角が取れたとても聞きやすく親しみやすいピアノの音になっている。

第1楽章
第3楽章