1960年後半~1970年前半の日本盤。音は少し硬め。GRシリーズ(GR-118)
推薦度:★★★★★★☆ 音は古く硬いがドイツの文化を感じさせる
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 歴史的録音だが珍しものではない
目次
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」 (Beethoven String Quartet No.9)
ブッシュ弦楽四重奏団 (Busch SQ)
推薦度:★★★★★★☆ 音は古く硬いがドイツの文化を感じさせる
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 歴史的録音だが珍しものではない
1933年とは思えない音に鮮度がある。SPで聞くともっと感じられそうだが、名演奏を聞くにはこれでも十分だろう。アドルフ・ブッシュ主導で進められる演奏だが、このブッシュのヴァイオリンが素晴らしくうまい。音に張りがあり、色々な表現を見せながら軽快に進める。そして他の三人もしっかりついていきアンサンブルとしてまとまりがあり、それでいてスケールも大きいまさに歴史的名演奏言うにふさわしい。意外としかめっ面の演奏家と思いきや、温かみがあったり親近感がわく。でも簡単にできる演奏ではないが。
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」 (Beethoven String Quartet No.11)
ブッシュ弦楽四重奏団 (Busch SQ)
推薦度:★★★★★★☆ 音は古く硬いがドイツの文化を感じさせる
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 歴史的録音だが珍しものではない
音は厳しく造詣が深い。アドルフ・ブッシュ以下メンバー全員の練習の積み重ねがうかがえる統一感がある。1932年録音とは思えない鮮明な音もありがたい。時に見せるポルタメントも甘くなることはなく硬派で決して崩さない。ドイツの様式というか伝統を感じさせるような名演奏である。