米LONDONレーベル。プレスはイギリス。1970年代後半のプレス
推薦度:★★★★★★☆ スマートな名演奏
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 盤としては珍しくはない
目次
モーツァルト 交響曲第38番「プラハ」 (Mozart Symphony No.38)
指揮:ベンジャミン・ブリテン イギリス室内O (Cond.: B.Britten, English CO)
推薦度:★★★★★★☆ 考え抜かれたスマートでスタイリッシュな演奏
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 比較的知られた演奏
最初の序奏から音の強弱など工夫を加えつつ、それが全体として違和感につながらない設計の良さを感じる。序奏の最後でいきなり音がでかくなる仕掛けは、もしかして録音のせい?とまで思ってしまうくらい唐突なのだが不思議と納得感がある。2楽章、3楽章もイギリス室内Oの機能を十二分に生かし、音の厚みはないもののスケール感というか空間をうまく作り颯爽と進めていくなかなかの名演奏である。
シューベルト 交響曲第8番(7番)「未完成」 (Schubert Symphony No.8(7))
指揮:ベンジャミン・ブリテン イギリス室内O (Cond.: B.Britten, English CO)
推薦度:★★★★★☆☆ 純粋な名演奏
秘蔵度:★★☆☆☆☆☆ 比較的知られた演奏
すっきりした構造を見せつつ大柄な響きを聴かせる。室内オケなので音の密度は足りないが、十分なスケール感を出しているのはさすがである。この曲の悲劇性よりももっと客観的に作曲家としての分析結果のような、そんな感じにも聞こえてくる。どこをとってもそうした意味では完璧という感じはするのだが、好みとしてはもう少し主観的でもよいかもと。この曲であれば。