ボボク アラドPO メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」

ルーマニアElectrecord。1970年代のプレスだろうか

堂々としたテンポを取った名演奏。オケは一流ではないがよく歌い、真摯に音楽に取り組んでいて素晴らしい

推薦度:★★★★★☆☆ 中々の名演奏ではないか。
秘蔵度:★★★★★★★ 珍しいうえに名演奏。個人的に感激で秘蔵

メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 (Mendelssohn Symphony No.3)

指揮:ニコラエ・ボボック アラドPO (Cond.: N.Boboc, Arad PO)

一楽章の序奏後のアレグロはかなり元気な入りに面食らうが、全体的にはテンポはゆったりであまり動かさず、堂々とスケールの大きな演奏になっている。リズムを多少硬めにとっているが、時折出てくる管楽器の柔らかい音とこのリズム感がうまくブレンドされ絶妙な味わいがある。がつっと音を出すフィナーレの出だしなどデリカシーがない部分もあったりするが、中々雄大な演奏であり、初めて知ったルーマニアの指揮者とオケだが、侮れない。アラドのこのオケはHPからするとその母体の歴史は相当古い。

第1楽章その1
第1楽章その2
第4楽章