日Philips。1980年代のプレス。
このレコードは父が母にかった、ほぼ無かったと思われる新品レコード(父は中古レコードしか買わなかった)。母もとにかくこの曲は好きだった。カセット、MD、CDと車で聴けるようによくダビングしたものだ。思い出のレコードなので再開はこれで。
でも、苦い思い出も。中学のころ、いい曲だなあと思って、当時放送委員をしていて昼食の時に流す曲はある程度選べたが、何とヴィオッティの22番の第1楽章を聞かせてしまった。とにかくいい曲だからと。さすがに暗いくらい曲でひんしゅくを買った。いやあ、確かにいい曲だが昼食には・・・。いまならもっと違う選曲するのに。当時は青かった。
推薦度:★★★★★★☆ オケのマイナスが無ければベスト
秘蔵度:★★★★★★★ 個人的には
ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲第22番 (Viotti Violin Concerto No.22)
Vn:ローラ・ボベスコ、指揮:クルト・レーデル ライン・パラティナ国立PO (Vn: L.Bobesco. Cond.: K.Redel, Rhine Palatinate Mational PO)
推薦度:★★★★★★☆ ボベスコのソロが素晴らしい
秘蔵度:★★★★★★★ 曲、演奏特に秘蔵
ボベスコのゆったりとしたロマンティックな演奏がたまらなく魅力的な演奏。音がまろやか。無色の美しさではなく少し暖色系の淡い色がする。曲への愛着も感じられこの曲のベストを争うソロである。重音の響かせ方など特にうまい。ただここではレーデルの伴奏がいささか鈍重。丁寧な伴奏でソロを邪魔しないのは良いのだが、もう少しバランスというか、軽やかさというか、イタリアらしい雰囲気が欲しい気もする。それでも決して悪い響きではなく及第点といったところではある。
ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲第23番 (Viotti Violin Concerto No.23)
Vn:ローラ・ボベスコ、指揮:クルト・レーデル ライン・パラティナ国立PO (Vn: L.Bobesco. Cond.: K.Redel, Rhine Palatinate Mational PO)
推薦度:★★★★★☆☆ 曲の魅力が多少落ちるがボベスコは素晴らしい
秘蔵度:★★★★★☆☆ ほとんど録音が無い曲なので貴重ではある
少々曲の魅力が落ちるものの、ヴァイオリンレッスンでも取り上げられる親しみやすい曲。ボベスコはここでも自身の音色をふんだんに織り込み真摯に曲に向き合っている。それでも音楽が堅苦しくなることは一切なくロマンティックな名演奏になっている。レーデルはここでも少し鈍重だが安定感のある伴奏になっている。