チェコSupraphon。スパイラル。1950年代後半のプレスだろうか
推薦度:★★★☆☆☆☆ ともにたどたどしいソロ
秘蔵度:★★★★★★☆ なんとも味だけ濃い
目次
サン=サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番 (Saint-Saens Violin Concerto No.3)
Vn:ブルーノ・ベルチーク、指揮:ヴァーツラフ・スメターチェク プラハSO (Vn: B.Belcik, Cond.: V.Smetacek, Prague SO)
推薦度:★★☆☆☆☆☆ 良く録音に踏み切ったなと思うほどたどたどしい感じ
秘蔵度:★★★★★★☆ しかし下手ではない。むしろかなり独特な世界観
初めから他の演奏とはかなり違う印象。技巧的なスムーズさがなく、つぶやくような感じ。輝かしく攻めることもなく、淡々と弾く。下手ではない。うまいのはうまいがたどたどしい。それで味がある演奏。この曲でこうした演奏は他にはない。このベルチーク、ダノン指揮でシェエラザードの名演も残っている。
フィビヒ ヴァイオリンと管弦楽の為の演奏会用ポロネーズ (Fibich Concert Polonaise for Vioin and Orchestra)
Vn:カレル・スロウベク、指揮:イェルジー・ピンカス プラハ放送SO (Vn: K.Sroubek, Cond.: J.Pinkas, Prague Radio SO)
推薦度:★★★★☆☆☆ フィビヒの秘曲
秘蔵度:★★★★★☆☆ 演奏もしっかりしている
フィビヒはいまでは忘れ去られた作曲家になってしまっているが、どれも名曲ばかりだと思う。親しみやすい曲が多い。この曲もそうである。リズムやメロディがありふれた感じでありながら躍動感も明るさも感じられなかなか良い曲である。そしてスロウベクのヴァイオリン、とてもうまい。どんな経歴の持ち主だろう。