英Decca。1950年代後半のプレス。スパイラル
推薦度:★★★★☆☆☆ かなりごついブルックナー
秘蔵度:★★★★★☆☆ ベイヌムの初期盤という貴重さはある
ブルックナー 交響曲第7番 (Bruckner Symphony No.7)
指揮:エドゥアルト・ファン・ベイヌム アムステルダム・コンセルトヘボウO (Cond.: E.v.Beinum, Amsterdam Concertgebouw O)
推薦度:★★★★☆☆☆ ガサツとも言われそうなゴツゴツしたブルックナー
秘蔵度:★★★★★☆☆ 横の流れを重視したブルックナーは珍しい
間を大切にする演奏が多いブルックナーの交響曲だが、ベイヌムの演奏は、それよりもロマンティックに熱量をかけて突き進む。フレーズとフレーズの間の”ため”もほとんどない。そのため昨今のブルックナーに聴きなれた人だとかなり違和感を感じてしまうかも。しかしこの時代は、指揮者の主張がかなり前面に出てくる時代。これはこれで面白く聴ける。コンセルトヘボウも、木管を中心に、所々さすがのうまさを感じるが、音を整えるというより強い音を出そうという場面が多く、どのパートも熱がこもっている。
フランク 交響詩「プシシェ」 (Franck Psyche)
指揮:エドゥアルト・ファン・ベイヌム アムステルダム・コンセルトヘボウO (Cond.: E.v.Beinum, Amsterdam Concertgebouw O)
推薦度:★★★★☆☆☆ ブルックナーより曲想に合う
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 細部が少し雑な印象。その分熱量あり
熱風のロマンティックな演奏。ちょっと雑なところもあるが形を整えることをしているわけではない。流れや曲想を思うがままに演奏した感じ。