英ASV。1980年代後半のプレス
推薦度:★★★★☆☆☆ バティスらしからぬ風格
秘蔵度:★★★★★★☆ バティスファンとして貴重
チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」組曲 (Tchaikovsky Swan Lake Suite)
指揮:エンリケ・バティス、ロイヤルPO (Cond: E.Batiz, Royal PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ バティスらしからぬ風格
秘蔵度:★★★★★★☆ バティスファンとして貴重
最初の情景からゆったりとしたテンポで深い呼吸。どうしたことか。バティスらしいところがない。響きに厚みがないのでバティスサウンドなのではあるが。爆演ではないのが残念だがいい演奏だと思う。
チャイコフスキー バレエ「眠れる森の美女」組曲 (Tchaikovsky Sleeping Beauty Suite)
指揮:エンリケ・バティス、ロイヤルPO (Cond: E.Batiz, Royal PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ バティスらしからぬ風格
秘蔵度:★★★★★★☆ バティスファンとして貴重
この曲でも意外とテンポは普通。落ち着いたフレーズでの鄙びた感じが良い。ロイヤルフィルがうまいだけにしっかり音が鳴るも、バティスのバランスは重厚さがなく透けるような骨組みと細い筋肉質な音がまた面白い。
チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」組曲 (Tchaikovsky Nutcracker Suite)
指揮:エンリケ・バティス、ロイヤルPO (Cond: E.Batiz, Royal PO)
推薦度:★★★★☆☆☆ バティスらしからぬ風格
秘蔵度:★★★★★★☆ バティスファンとして貴重
落ち着いた感じの立体感がある演奏。音は相変わらず乾いた厚みがないものだが、これこそがバティスサウンド。誰にも似ていないのが良い。ロイヤルフィルがうまいので何とかなっている、という感じでもあるが。花のワルツでは一度目と二度目の旋律の処理に差をつけているが、二度目の短めに切るところなぞ、他では聞けない工夫である。音楽の先生から怒られそうな処理でもあるので楽しい。