英ASV。1980年代後半のプレスだろうか
推薦度:★★☆☆☆☆☆ かなり軽めの骨組みチャイコ
秘蔵度:★★★★★☆☆ バティス節にはやはりメキシコのオケ
チャイコフスキー 序曲「1812年」 (Tchaikovsky 1812 Overture)
指揮:エンリケ・バティス メキシコ・シティPO (Cond.: E.Batiz, Mexico City PO)
推薦度:★★☆☆☆☆☆ かなり軽めの骨組みチャイコ
秘蔵度:★★★★★☆☆ バティス節にはやはりメキシコのオケ
テンポは結構遅めだが、音は軽くカラッとしている。かなり骨っぽいが頑丈ではない。テンポの変化は色々つけているもののそれが表に出てこない巧みな設計も見せている。しかし大砲が鳴っても音に厚みが全然でないのはこれまた面白い。どうやったらこの音響になるのだろうか。盛り上がりにいまいちかけた感があるので推薦はできない。
チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」~ワルツ (Tchaikovsky Swan Lake~Waltz)
指揮:エンリケ・バティス メキシコ・シティPO (Cond.: E.Batiz, Mexico City PO)
推薦度:★★★☆☆☆☆ 意外と音がちゃんと鳴る
秘蔵度:★★★★☆☆☆ まっとうなアプローチだと少し物足りない?
音もしっかり出ていて普通の出来。迫力もあるがロシア音楽ではない。シンバルのテキトーさは面白い。オケはそれでも楽しく弾いている顔が目に浮かぶ。
チャイコフスキー 幻想的序曲「ロミオとジュリエット」 (Tchaikovsky Romeo and Juliet)
指揮:エンリケ・バティス メキシコ・シティPO (Cond.: E.Batiz, Mexico City PO)
推薦度:★★☆☆☆☆☆ どんなロミオとジュリエットだろうか
秘蔵度:★★★★★☆☆ この曲でもバティスの高速テケテケが聞ける
このロマンティックな曲でも結構ラテンのノリと高速に動き回る虫のような弦楽器の奏法を駆使して曲を仕上げる面白い演奏。もちろんロマンティックな部分も多々あるのだが、からっとしている。かなり異色のロミジュリである。
チャイコフスキー スラヴ行進曲 (Tchaikovsky Marche Slave)
指揮:エンリケ・バティス メキシコ・シティPO (Cond.: E.Batiz, Mexico City PO)
推薦度:★☆☆☆☆☆☆ バンドのような軽さが好悪わかれる
秘蔵度:★★★★★☆☆ かなりカラッとした軽めのバティス節
機動力はあるがどこも軽くまさにバティス節。メキシコのオケだけにそれが色濃く出る。色濃くといっても演奏自体はかなり薄味だが。他の国オケでは聞けないような音色、リズム感、バランス感覚など面白いと思うが推薦はしにくいか。