推薦度:★★★★★☆☆ 歌手、伴奏ともどもかなりハイレベルの出来
秘蔵度:★★★★☆☆☆ 盤自体は珍しくはない
バルシャイの素晴らしい伴奏をバックに、堂々と深い歌唱を聞かせてくれるボガチェーワとネステレンコ。なかなか良いアルバムである。
目次
ショスタコーヴィチ ツヴェターエワの詩による6つの歌 (Shostakovich Six songs to poems by Marina Tsvetaeva)
Ms:イリーナ・ボガチェーワ、指揮:ルドルフ・バルシャイ モスクワ室内O (Ms: I.Bogacheva, Cond.: R.Barshai, Moscow CO)
出だしからボガチェーワの深い声に引き込まれる。素晴らしい声、素晴らしい歌唱。比べたことはないが間違いなくこの曲のベストと言っていい出来だろう。バルシャイのモスクワ室内も、室内オケという名称が似合わないくらい大柄で風格のある音でボガチェーワを支える。さすがショスタコーヴィチを得意としただけあって有無を言わせない説得力が感じられる。
ショスタコーヴィチ イギリスの詩人によるバスのための6つの歌 (Shostakovich Six songs to lyrics by English poets)
エフゲニー・ネステレンコ(Bs)、ルドルフ・バルシャイ指揮 モスクワ室内O
Bs:エフゲニー・ネステレンコ、指揮:ルドルフ・バルシャイ モスクワ室内O (Bs: E.Nesterenko, Cond.: R.Barshai, Moscow CO)
ネステレンコの低く深い声から始まる。とても深い。そして柔らかい声。曲は親しみやすいとは言えないがショスタコーヴィチの晩年の過去をゆっくり振り返るような音楽になっていて、ネステレンコとバルシャイはそれをゆっくり丁寧に演奏している。終曲はとても短く結構騒がしい曲でしっかり音を出して終わる面白い曲。