米Columbia。1960年代中頃のプレスだろう。
シッパースの若々しい演奏が聴ける貴重なアルバム
推薦度:★★★★★☆☆ 颯爽と若々しい演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ シッパースはもっと知られてよい指揮者
モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲
指揮:トーマス・シッパース コロンビアSO (Cond: T.Schippers, Columbia SO)
推薦度:★★★★★☆☆ 颯爽と若々しい演奏
秘蔵度:★★★★★★☆ シッパースはもっと知られてよい指揮者
シッパースのこの演奏は、いまではそれほど注目を浴びていないが、なかなかの名演奏である。若々しく前のめりで颯爽としている。かといって整えるようなことはあまりせず自由のオケを鳴らしている。オケはワルターのコロンビアと同じかもしくはニューヨークPOあたりか。
1960年代のアメリカの指揮者と言えばバーンスタインが台頭してきた時代で、オペラで活躍したシッパースにバーンスタインのような明るい陽が当たることはあまりなかったかもしれない。
ただ、ニューヨークPOとの展覧会の絵、フィルハーモニアOとのプロコフィエフの5番、シンシナティSOとのシューベルトのザ・グレートなど素晴らしい演奏を数々残している。それはいずれ書いてみたいが、47歳という指揮者としては早逝で残念でならないが、残された記録はとても貴重なものばかりだと思う。