日Angel。赤盤。1960年代前半のプレスだろう。

推薦度:★★★☆☆☆☆ 堅実な演奏
秘蔵度:★★★★☆☆☆ この盤はモノラル日本初版ではないだろうか

メンデルスゾーン フィンガルの洞窟 (Mendelssohn Hebriedes)

指揮:ルドルフ・ケンペ、ウィーンPO (Cond: R.Kempe, Vienna PO)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 生真面目だがウィーンフィルの特性をよく生かしている
秘蔵度:★★★★☆☆☆ ケンペとウィーンフィルとメンデルスゾーン。意外と珍しい

盛り上がりに多少かけるが誠実な演奏でウィーンフィルをうまくコントロールしていてまとまりの良い演奏になっている。ただし、ケンペとしてはベルリンフィルのほうが相性がさらに良く、どうせならベルリンフィルと残してほしかったか。

ベルリオーズ ローマの謝肉祭 (Berlioz Le Carnaval Romain)

指揮:ルドルフ・ケンペ、ウィーンPO (Cond: R.Kempe, Vienna PO)

推薦度:★★★☆☆☆☆ ちょっと吹っ切れない感じ
秘蔵度:★★★★☆☆☆ ウィーンフィルはうまいもののケンペとの相性がいまいち

はじけすぎずフォルムを大切にした演奏。そこにウィーンフィルのうまさが加わりなかなか密度の濃い演奏になった。ケンペの勢いやドイツ風の重厚な響きというものがウィーンフィルでは実現しなかったのも事実でちょっと他流試合という感じもする。

スメタナ 歌劇「売られた花嫁」~序曲 (Smetana The Bartered Bride Overture)

指揮:ルドルフ・ケンペ、ウィーンPO (Cond: R.Kempe, Vienna PO)

推薦度:★★★☆☆☆☆ バランスがいい演奏ではある
秘蔵度:★★★★☆☆☆ ウィーンフィルのうまさはさすが

律儀なリズムと全体のバランスの良さ。流れもよく王道を行くよな演奏。民族性は多少薄いが各パートのうまさはさすがウィーンフィル。

ニコライ 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」 (Nicolai The Merry Wives of WIndsor Overture)

指揮:ルドルフ・ケンペ、ウィーンPO (Cond: R.Kempe, Vienna PO)

推薦度:★★★☆☆☆☆ ちょっと大人しすぎるかも
秘蔵度:★★★★☆☆☆ もう少しパーっとした明るさが欲しいがオケはうまい

適切に騒がしいという感じ。活き活きとしているがまとまりが良くはみ出ない。この曲ではもう少し華やいだ感じがあってもいいがレベルは高い。

ウェーバー 歌劇「オベロン」~序曲 (Weber Oberon Overture)

指揮:ルドルフ・ケンペ、ウィーンPO (Cond: R.Kempe, Vienna PO)

推薦度:★★★☆☆☆☆ 勢いが欲しいがウィーンフィルのまとまりの良さがわかる
秘蔵度:★★★☆☆☆☆ いまいち熱が無い気も

活き活きとしたリズムとウィーンフィルのまとまりの良さと各ソロのうまさが引き立つ。音楽自体の熱量はもう少しあってもいいがうまくコントロールされた演奏であると言える。その分勢いが足りないところもあって、ベルリンフィルとだったらどう変わったのだろうと思うと、超一流のオケを対峙するの並大抵のことではなく、相性がどうかが最終的に肝になるのだろうとも思ったりして聞いた。